2025年度 遺伝子検査サーベイ パラフィンブロックのDNA・RNA品質チェック
●サーベイ回答期間:JPQASからの送付物に同封の手順書の期日内にご回答ください
本オプションサーベイはFFPEブロックから抽出されるDNA・RNAの品質確認サーベイとなります。下記の手順に沿って検体のご準備、送付をお願い致します。なお、本サーベイ結果(判定・回答及びアンケート記載内容)について、結果報告書や統計・解析、資料作成などに使用させて頂くことがございます。
その際には、当該施設を識別できない状態として使用いたします。
また、各施設からの検体は本サーベイ解析終了後、一定期間保管をさせて頂き、その後破棄いたします。
1:送付物
- 1) 1.5 mlマイクロチューブ 2本
- 2) チャック付きポリ袋 1枚
- 3) HE染色標本を入れる標本ケース 1個
- 4) 提出用封筒(提出先:JPQAS事務局住所印刷済) 1枚
2:サーベイ実施手順
- 1) 確認:上記 1)〜4)の送付物を確認してください。
- 2) 症例選択:以下の基準に基づき症例(FFPEブロック)の選定を行ってください。
- ① 癌種:肺癌、なければ乳癌、どちらもなければ大腸癌、該当する癌腫がなければそれ以外。
- ② FFPEブロック作製日時:2022年10月〜2022年12月の間に手術され、FFPEブロックが作製された手術材料(もしくはFFPEブロック作業後2年半〜3年以内のFFPEブロック)
※提出された検体が指定期間外のFFPEブロックの場合、測定結果はご返却しますが、判定は行えず、認定証は発行できません。必ず指定期間内のブロックで作製してください。 - ③ 大きさ:腫瘍部を10 mm×10 mm以上含むもの
注1:FFPEブロック作製後、2年半から3年以内のFFPEブロックを対象とします。薄切後、送付、測定までの期間を考慮し、上記②の日時の中で採取された検体で検討を行いたく、ご協力をお願いいたします。
注2:今回は、FFPEブロックから抽出されるDNA・RNAの品質確認のため、マイクロダイセクションはせず、切片全体での品質確認となります。品質確認には濃度が10ng/ul以上のDNA、25ng/ul以上のRNAが必要となります。適切な濃度を満たさなければ、品質の正確な測定ができなくなる可能性がありますので、上記③を参考にFFPEブロックをご選定ください。
- 3) HE標本作製:選定したブロックから1枚目は通常の診療に用いる手順で、HE標本を作製してください。
- ① 自施設にあるスライドガラスを使用し、HE染色標本を1枚作製します。フロスト部分には施設名と施設番号を記載してください。(病理番号は書かないでください)(下記HE染色標本写真参照)
- ② 作製後、上記、10 mm×10 mmの範囲に腫瘍細胞が含まれていることを確認してください。マクロダイセクションは行ないませんので、腫瘍部のマーキングは不要です。
- ③ 封入後、封入剤が完全に乾いてからHE染色標本を標本ケースに入れます。
- ④ 標本ケースに入れたHE染色標本は室温で保管します。
- 4) 核酸抽出用の薄切切片作製:選定したブロックから2枚目以降、ゲノム診療用病理組織検体取り扱い規定(日本病理学会)を参照し薄切してください。
- ① FFPEブロックから、厚さ5μmでロール状に連続切片で4枚薄切します。
- ② 2本のチューブにパラフィンロールをそれぞれ2枚ずつ入れます。(チューブには、事前に書かれている施設番号以外は記載しないでください。)
- ③ チューブの蓋が開かないように、パラフィルム等でとめます。
- ④ 検体を入れたチューブは室温で保管します。
- 5) アンケートの入力: JPQASのHPから、評価に必要な情報を入力してください。 検体の提出前に必ずご入力ください。
- 6) 提出(JPQAS事務局到着)::JPQASからの送付物に同封の手順書の期日内にご提出ください。薄切し、上記アンケートを入力後、1週間以内にJPQAS事務局に送付してください。
- ・薄切切片入りチューブ 2本
- ・HE染色標本 1枚(送付した標本ケースに入れる)
全てまとめてチャック付きポリ袋に入れてください。(下記のJPQAS事務局への送付物参照)
提出した検体に関しお問い合わせをする可能性もありますので、使用した病理番号は施設内で控えておいてください。
検体はJPQAS事務局から送付の「提出用封筒(宛先住所印刷済)」に封入し切手を貼付の上、必ず指定の期限内にJPQAS事務局に送付してください。ご不明点がありましたら、JPQAS事務局にメール(
info@jpqas.jp )にてお問い合わせください。


